はじめに
今回は、配列の作り方について解説します。以下の順で解説していきます。
- 1次元配列の作り方
- 2次元配列の作り方
- Arraysクラスの利用
配列の作り方
①1次元配列の作り方
配列の作り方は大きく分けて2種類あります。一つは初期化リストを使うもの、もう一つはnewを使うものです。
言葉だけでは分かりづらいので、例を見て実際に確認していきましょう。
1. 初期化リスト{}を使った配列の作成
int[] の後に配列名を書き、{ }内に配列の要素を入れていきます。
//int型の配列
int[] numbers = {21, 37, 59};
//String型の配列
String[] greetings = {"おはよう", "こんにちは", "こんばんは"};
System.out.println(Arrays.toString(numbers));
System.out.println(Arrays.toString(greetings));
[21, 37, 59]
[おはよう, こんにちは, こんばんは]
2. new演算子を使った配列の作成
先に配列の型と要素数を指定し、特定の要素番号を指定し値をセットします。
//int型の配列
int[] numbers = new int[3];
numbers[0] = 21;
numbers[1] = 37;
numbers[2] = 59;
System.out.println(Arrays.toString(numbers));
[21, 37, 59]
②2次元配列の作り方
少しややこしいです。配列の中に配列があるという風にとらえて頂ければよいかと思います。
実際にコードを見ながら確認していきましょう。
1. 初期化リスト{}を使った配列の作成
//int型の配列
int[][] numbers = {
{1, 2, 3},
{4, 5, 6}
}
for ( int[] array : numbers ) {
System.out.println(Arrays.toString(array));
}
[1, 2, 3]
[4, 5, 6]
2. new演算子を使った配列の作成
配列要素2つ(numbers[0], numbers[1])でそれぞれ3つの要素を持つ配列を考えます。
つまり、[2][3]の2は配列数、3はその要素数を表します。
//int型の配列
int[][] numbers = new int[2][3];
numbers[0][0] = 1;
numbers[0][1] = 2;
numbers[0][2] = 3;
numbers[1][0] = 4;
numbers[1][1] = 5;
numbers[1][2] = 6;
for ( int[] array : numbers ) {
System.out.println(Arrays.toString(array));
}
[1, 2, 3]
[4, 5, 6]
③Arraysクラスの利用
Javaの標準クラスとしてArraysクラスが提供されています。これを、importして利用することで配列の並べ替えや検索を容易にできるようになります。上記で使用しているArrays.toString()メソッドもその一種です。ここでは、ArraysクラスのsortメソッドとtoStringメソッドについてお伝えします。
sort()メソッド : 配列の内容を昇順にソート(並び替え)する
toString()メソッド : 配列の内容を[a, b, c, …]という形式の文字列にして返す
⇒配列の中身を確認する時に利用
では、実際にコードで確認していきましょう。
import java.util.Arrays;
public class Sample {
public static void main (String[] args) {
int[] numbers = {23, 52, 82, 46};
Arrays.sort(numbers);
System.out.println(Arrays.toString(numbers));
}
}
[23, 46, 52, 82]
ソートされ、かつ配列の中身が確認できました。
最後に
いかがでしたでしょうか。配列は重要テーマの1つです。ぜひ、マスターしておきましょう。
また、javaの標準クラスには便利なものがたくさん用意されています。ぜひ、調べて見て下さい。